「新潟2歳S・G3」(25日、新潟)
新馬勝ちした新潟マイルで重賞初制覇を狙う
シンフォーエバーが22日、栗東坂路で最終追い切りを行った。中2週でも好調をキープしており、あり余るほどのスピードと
パワーには初コンタクトを取った岩田康がうなるほど。夏の越後路で再び豪快な走りを見せつける。
ジワジワと暑さが顔をのぞかせてきた朝6時の栗東坂路。
シンフォーエバーが岩田康を背に姿を現した。メンバー唯一の木曜追い。注目の序盤は行きっぷりが良すぎて掛かり加減も、雄大なフットワークはさすがの一言。ラスト1Fは無理をさせず13秒4だったが、4F50秒2の一番時計をたたき出し、先行した年長馬に楽々先着した。
初めてコンタクトを取った岩田康は「そろっと乗ってほしいと言われたけど、逆時計みたいになったね(笑)」と想定外の追い切りになったことを明かしつつ、「ただとにかく、
パワーがすごくてスピードもある」と興奮気味。初戦のレース内容にも目を通しており、「跳びが大きいのに、いきなりグンとスピードに乗る」と素質の高さを実際に肌で感じ取り、満足そうにうなずいた。
陣営としてもこの馬の長短を共有できたのは収穫だ。清水亮助手は「もともと坂路では乗り難しいけど、普段はコースでゆったりと乗れるし、気にならない。むしろ癖を分かってもらえたのはプラス。全体時計を考えても能力はありますからね」と力強く言い切る。
森秀厩舎では7〜8月の新潟での新馬戦は5戦5勝。
シンフォーエバーもその一頭で軽快にハナを切り、上がり3Fも33秒3の鋭い脚でまとめての快勝だった。「ゲートも出たし、先行力もある。競馬に行って折り合えれば、このクラスで十分やれる」と同助手。厩舎の期待の2歳馬が夏の新潟をまだまだ熱くする。
提供:デイリースポーツ