日曜の新潟は曇一時雨の予報で降水確率もやや高め。メインの
新潟2歳S(2歳・GIII・芝1600m)は近5年において良の一戦だが、今年は6年ぶりの稍重、さらには
セイウンワンダーが勝った08年以来となる重or不良になる可能性もある。そこで道悪で注目すべき馬を取り上げたい。
2歳戦とあって重以上の経験がある馬はいない。そこで血統に着目すると、浮かび上がってきたのは
トータルクラリティだ。父の
バゴは04年の
凱旋門賞馬。19年以降に限ると、芝の稍重〜不良の重賞で[5-0-1-4]の勝率50%だからすごい。さらに重〜不良に限れば[3-0-0-1]の勝率75%。着外1回も昨年の
ファルコンSの
ミルトクレイモーの4着(7番人気)だから、黙って買いといえる存在だ。
母系の後押しもある。母の
ビットレートは芝の稍重〜重で[0-4-1-5]の好成績。さらに母のいとこの
スルーセブンシーズは芝の稍重〜重で[2-1-0-1]。昨年の
凱旋門賞で4着に大健闘したように、
パワーを要する馬場は大得意だった。したがって
トータルクラリティは父からも母系からも道悪適性を保証された馬といえるだろう。
もちろん、良でも上位争いできる馬だが、雨が降れば鬼に金棒。好走期待の一頭である。