国内外の名手14名がしのぎを削った
ワールドオールスタージョッキーがJ.モレイラ騎手の個人優勝、
JRA選抜が15年の初開催から8回連続での勝利で幕を閉じた。今年も北の大地で行われたジョッキーたちの競演に多くのファンが魅了されたことだろう。そんな中、熱戦の余韻冷めやらぬ札幌を中心に、今週も競馬番組表が賑やかになっている。まずは以下をご覧いただきたい。
■今週の特別競走(一部)
(土曜日)
・札幌
9R
インディアトロフィー10R アジア競馬連盟トロフィー
12R
マレーシアカップ・中京
9R
香嵐渓特別(バーレーン賞)
10R
鳥羽特別(オマーン賞)
11R
長篠ステークス(カタール賞)
・新潟
9R
瓢湖特別(韓国賞)
10R
赤倉特別(パキスタン賞)
11R 古町ステークス(トルコ賞)
(日曜日)
・札幌
9R
シンガポールターフクラブ賞10R
フィリピントロフィー11R
タイランドカップ 今週の札幌は、おなじみの
マレーシアCやインディアTなどの交換競走が実施されるアジアウィーク。そのほか、土曜札幌10Rではアジア競馬連盟Tが行われ、同開催日は新潟・中京を含む全場の特別競走や一般競走の一部にアジア競馬連盟の正会員名が付されている。これは27日(火)から札幌で開催されている「第40回アジア競馬会議(ARC)」を記念したもので、「全場的に国際的な雰囲気を盛り上げよう」という
JRA独自の施策だ。
これにより、夏の札幌開催終盤の名物レース「丹頂S」と「
すずらん賞」が今年は行われないこととなった。前者は3歳以上オープンのハンデ戦。芝2600mで実施されるこのレースで多くのステイヤーたちが火花を散らしてきた。後者は2歳オープンの芝1200m戦。こちらは短距離路線を狙う若駒たちが飛躍していく舞台。しかし、競走条件はそのまま、丹頂Sは
タイランドC、
すずらん賞は
シンガポールTC賞として実施されるため、少々寂しくも感じるが、例年と同様の熱戦に注目してほしい。
来年以降は上記2競走のレース名は戻るのか?
JRAに確認してみたところ「個別の競走名については季毎の検討となるものの、同様の内容の特別競走を編成する場合には、これまで継続して実施してきた競走名であることも踏まえて検討したいと考えております」との回答を得た。来年の夏は再び“丹頂”と“すずらん”で夏の終わりを感じることができるのか、来年度の番組発表を心待ちにしたい。