マーメイドSで重賞初制覇を果たした
アリスヴェリテ(牝4、栗東・
中竹和也厩舎)が、
新潟記念(3歳上・GIII・芝2000m)で重賞連勝を狙う。
アリスヴェリテは父
キズナ、
母ルミエールヴェリテ、母の
父Cozzeneの血統。全兄の
キメラヴェリテは19年の
北海道2歳優駿の覇者。半兄の
リアンヴェリテはダートのオープンを3勝している。
ここまで19戦4勝。1勝クラスで2着4回、3着3回と惜敗が続いたが、今春からルーキー・
柴田裕一郎騎手とコンビを組むと軌道に乗った。平場1勝クラス(小倉芝2000m)は逃げて5馬身差の圧勝。昇級戦の
四国新聞杯は好位に控えて2着だったが、続く平場2勝クラス(京都芝2000m)は超ハイペースで逃げ切った。そして
マーメイドSに格上挑戦。ここは
柴田裕一郎騎手が負傷中のため、
永島まなみ騎手と初タッグ。後続を離して直線に向くと、残り200mでは勝負あり。追い上げてきた
エーデルブルーメを2馬身抑え、重賞ウイナーの仲間入りを果たした。今回は
柴田裕一郎騎手との再タッグ。直線の長い新潟替わりがカギとなるが、得意の逃げに持ち込めればチャンスはあるはずだ。
これまでの
マーメイドSの勝ち馬で、次走も勝ったのは97年の
エアグルーヴの1頭だけ。06年にハンデ戦になって以降では1頭もいない。
アリスヴェリテは重賞連勝を果たし、
エアグルーヴ以来となる27年ぶりの珍・偉業となるか。いずれにしても
柴田裕一郎騎手と人馬一体の走りを見せてほしい。