「キーンランドC・G3」(25日、札幌)
力強い末脚でラ
イバルを蹴散らした。2番人気の
サトノレーヴが好位から鋭く抜け出し、
函館スプリントSに続く重賞連勝劇。この勝利でサ
マースプリントシリーズの優勝をグッと引き寄せるとともに、
スプリンターズS(9月29日・中山)の優先出走権を獲得した。2着に8番人気
エイシンスポッター、3着には7番人気
オオバンブルマイが入り、1番人気の
ナムラクレアは直線伸びを欠いて5着に終わった。
目の覚めるような末脚で、
サトノレーヴが札幌の直線を突き抜ける。中団から馬群を割ってきた
エイシンスポッター、最後方から大外を鋭く伸びた
オオバンブルマイなど激戦の2着争いを尻目に、1頭だけレベルの違いを見せつける1馬身半差のVゴール。北都の電撃決戦を完全制圧した。
初めてコンビを組んだレーンは「とても強い馬だね。厩舎からは馬の癖や状態を示唆してもらっただけで、特に指示は受けていなかった。ただ、勝つことだけをイメージして乗ったよ。抜け出す脚がすごかったので、これで勝ったと確信した」と絶賛した。
函館スプリントSと合わせて同一年の北海道ス
プリント重賞を連勝したのは10年
ワンカラット、11年
カレンチャンに続く3頭目。サ
マースプリントシリーズの優勝をグッと引き寄せるとともに、優先出走権を獲得した
スプリンターズSの有力馬として名乗りを上げた。
オーナーの里見治氏は「体重は16キロ増えていたけど、堀先生が『元気がいいのでカイバを食べていた』と気にしていなかったからね。それにしても、あれだけ強い勝ち方をするとは思わなかった。(次走は)
スプリンターズS?もちろん、そういうことになると思いますよ。きょうの勝ち方ならG1でも勝負になる」と秋のス
プリント界制圧にも意欲的だ。
オーナーはこの夏、
サトノカルナバルで
函館2歳Sも制覇。「ようやくまた少し、波が私のところに来ましたね」。実りの秋へ-。“サトノ軍団”の視界は良好だ。
提供:デイリースポーツ