「新潟2歳S・G3」(25日、新潟)
無傷2連勝で
バゴ産駒の
トータルクラリティが重賞初制覇を達成した。好位から直線半ばで抜け出したが、そこに1番人気
コートアリシアンが迫り、ラスト200メートルは激しい攻防戦に。いったんは前に出られたものの、差し返す根性を発揮してVをつかみ取った。
「返し馬の
テンションがすごく高かったので、どこのポジションで
リラックスして走らせるかを一番に考えた」と北村友。レース前の返し馬で見せた気負うそぶりは気になったものの、「いい位置で折り合って進めることができた」と好スタートから外め3番手の絶好位置を確保し、理想的な形でレースを進めた。
そして迎えた直線。追いだしを我慢するのではなく、自らのタイミングで早めに勝負に出た。「前走の勝ち方からしぶとい馬だと思っていたので、瞬発力勝負ではなく、自分から動いてしぶとさを生かす競馬をしたかった」。パートナーの特徴をしっかりと把握して能力を引き出した好騎乗。「この馬の良さが出てくれたと思います」と笑顔で振り返った。
JRA全10場重賞制覇へ、札幌競馬場を残すのみとなった鞍上は、相棒の今後について、「
テンションの高さは気になるものの、背中とフットワークはすごくいい。もっと活躍できる馬だと思います」と期待を寄せた。この勝利を
ステップに、さらに上のステージを目指していく。
提供:デイリースポーツ