新馬→
コスモス賞と連勝中の
アスクシュタイン(牡2、栗東・
藤原英昭厩舎)が、
札幌2歳ステークス(2歳・GIII・芝1800m)で重賞初制覇を目指す。
アスクシュタインは父
ドゥラメンテ、
母ヴィクトリアズワイルドキャット、母の父
Bellamy Roadの血統。母は11年の米G3・エイトベルズSの勝ち馬。伯父の
キンセールキング(
Kinsale King)は10年の
ドバイゴールデンシャヒーンを制している。22年のセレクトセール当歳で4200万円(税抜)で取引された。
ここまで2戦2勝。7月函館の新馬(芝1800m)は逃げて1馬身半差の完勝。続く前走の
コスモス賞でもハナを奪うと、直線ではグングンと後続を突き放し、7馬身差の大楽勝だった。控えた場合にどうかという課題はあるが、今回のメンバーでは唯一のオープン勝ち馬。それだけに不動の主役といえる存在だ。
97年に
札幌2歳Sが1800mになって以降、
コスモス賞の覇者は15頭が参戦しているが、勝ったのは97年の
アイアムザプリンスと06年の
ナムラマースのみ。07年以降は出走機会9連敗中。11年には後にGIを6勝する
ゴールドシップが、
グランデッツァの2着に敗れている。
アスクシュタインはジンクスを克服し、3連勝での戴冠となるか。年末、そして来春の大舞台に向けて、通過点にしたい一戦となる。