◆第60回
新潟記念・G3(9月1日、新潟競馬場・芝2000メートル)
サマー2000最終第5戦の
新潟記念・G3(9月1日、新潟)で、
アリスヴェリテとのコンビを組むルーキーの柴田裕が、競馬学校40期生初の重賞制覇を狙う。今秋はブ
リーダーズCフィリー&メアターフ・米G1(11月2日、
デルマー競馬場・芝2200メートル)へ挑戦予定。大事な“前哨戦”の手綱を任された。「師匠の管理馬で(重賞を)勝てたらなおさらうれしい。結果でしか恩返しできない」と闘志を燃やす。
相棒への思いも強い。3月2日のデビュー初日。小倉8Rを5馬身差の快勝で、同期一番星となる初勝利をプレゼントしてくれたのが
アリスヴェリテだった。その後もコンビを継続して2勝クラス突破にも導いたが、5月末の調教中に右足首を骨折。
マーメイドSへの騎乗はかなわず、代打の永島による勝利は病室での観戦だった。「初めてあんなに悔しい思いをした」と唇をかみしめた。
コンビ再結成へ「弟子を育てないといけないし、(加藤誠)オーナーも理解してくれた」と中竹調教師。「まなみさんで勝っているのに、また乗せていただけるのは感謝しかない」と柴田裕も気持ちを高ぶらせる。1週前の22日には栗東・坂路で51秒9―12秒3の好時計と仕上がりも順調。師弟タッグで重賞を制し、米国遠征へ弾みをつける。(戸田 和彦)
スポーツ報知