自己条件なら負けられない。
ジュニアC覇者の
キャプテンシー(牡3、栗東・
松永幹夫厩舎)が、アジア競馬連盟トロフィー(3歳上・3勝クラス・芝1500m)で3勝目を狙う。
キャプテンシーは父
モーリス、
母アドマイヤリード、母の
父ステイゴールドの血統。母は17年の
ヴィクトリアマイルの覇者。2歳夏の新馬戦では後に「幻のダービー馬」と呼ばれる
シルバーステートに、生涯唯一の黒星を付けている。
ここまで7戦2勝。デビューからの3戦は全て2着だったが、4戦目の未勝利(阪神芝1600m)で初めて逃げを打ち、惜敗続きにピリオドを打った。さらに続く
ジュニアCでも再び先手を奪い、2着の
チャンネルトンネルに2馬身差の完勝。一気に3歳マイル路線の有力候補に名乗りを上げた。その後はニュージーランドTが16着、
NHKマイルCが18着と、まさかの2戦連続最下位だが、前者は道悪、後者は当日のイレ込みが多少なりとも影響したよう。放牧で立て直され、しかも自己条件の今回は巻き返しがあっていい。
振り返れば母が本格化したのは3歳秋。4歳春の
ヴィクトリアマイル制覇まで、瞬く間に力をつけていった。息子もここから出世の階段を一気に駆け上がることを期待したい。