大井競馬場は30日、
和田譲治騎手(40)を9月2日から10月10日まで30日間(実効)の騎乗停止処分としたことを発表した。
同騎手は6月30日に船橋競馬で騎乗する際、開催執務委員長の指示事項に違反した(開催中、携帯電話を業務エリアに持ち込んだ)ことが分かり、10日間の騎乗停止となった。和田は「目覚まし時計代わりに使用した」と説明した。
この後、大井競馬は同騎手の指導監督者として、同騎手が所有する通信機器の通信履歴などの調査を行った。
すると、大井競馬開催期間中の騎手調整ルーム入室義務期間中に、通信機器を騎手調整ルームに持ち込み、競馬関係者などと22回通信をしていたことが確認された。
このことは騎手としての信用失墜行為があったものと認め、特別区競馬組合競馬実施規則第73条第1項第1号の規定に基づき、上記の騎乗停止処分を下した。
▼桑野俊郎・大井競馬開催執務委員長
このたびは大井競馬所属の
和田譲治騎手について、ファンの皆様、船橋競馬関係者ならびに多くの競馬関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけし、心からおわび申し上げます。
和田騎手が千葉県競馬組合より騎乗停止処分を受けたことを受け、競馬における公正確保の観点から、同騎手の指導監督者である大井競馬として独自に調査を実施したところ、大井競馬開催期間中に騎手調整ルーム内に通信機器を持ち込んでいたこと及び外部と通信していた記録が認められました。
このことは、公正競馬の根幹を揺るがすものであり、到底許されるものではありません。以上のことを踏まえ、30日間の騎乗停止処分といたしました。
今後、二度とこうしたことが起こらないように、所属騎手に対する指導徹底など再発防止に取り組むことで、ファンや関係者の皆様からの信頼回復に努めてまいりますので、引き続きご支援賜りますようお願い申し上げます。
スポニチ