6日、阪神競馬場で行われた
大阪杯(4歳上、GII・芝2000m)は、安藤勝己騎手騎乗の1番人気
ダイワスカーレット(牝4、栗東・松田国英厩舎)が、道中先手を取ると直線では後続の追撃を振り切り、7番人気
エイシンデピュティに3/4馬身差をつけて逃げ切った。勝ちタイムは1分58秒7(良)。さらに1/2馬身差の3着に4番人気
アサクサキングスが入り、3番人気
ドリームパスポートは4着、2番人気
メイショウサムソンは6着に敗れた。
勝った
ダイワスカーレットは
父アグネスタキオン、母は91年
クイーンC(GIII)など重賞4勝の
スカーレットブーケ(
その父ノーザンテースト)という血統。半兄に04年
皐月賞(GI)、06年
天皇賞・秋(GI)、06、07年
マイルCS(GI)、07年
安田記念(GI)を勝った
ダイワメジャー(
父サンデーサイレンス)、半姉に00年新潟3歳S(GIII)を勝った
ダイワルージュ(
父サンデーサイレンス)がいる。
昨年の
桜花賞(GI)で
ウオッカを完封し、GIの舞台で重賞初制覇。続く
オークス(GI)は熱発で回避したが、秋は
ローズS(GII)、
秋華賞(GI)、
エリザベス女王杯(GI)と3連勝。
有馬記念(GI)でも2着に入り、
JRA賞最優秀3歳牝馬に選ばれた。今年は
フェブラリーS(GI)からドバイ遠征を予定していたが、
フェブラリーS直前に右目を負傷。予定を変更し、このレースで今年初戦を迎えていた。この勝利は自身にとって初の牡馬混合重賞制覇となった。通算成績10戦7勝(重賞5勝)。
鞍上の安藤勝己騎手は
京都記念(GII、
アドマイヤオーラ)に続く
JRA重賞制覇で今年5勝目、通算59勝目。管理する松田国英調教師は
ダイワスカーレットで制した昨年の
エリザベス女王杯以来となる
JRA重賞制覇で、通算46勝目となった。
なお、このレースを牝馬が制したのは98年
エアグルーヴ以来10年ぶり。勝ちタイムの1分58秒7(良)は01年に
トーホウドリームが記録した1分58秒4(良)に続くレース史上2番目(芝2000mに限る)の好タイムとなる。
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。