1日(日)、重馬場の
佐賀競馬場で行われたダート
グレード競走の第24回
サマーチャンピオン(JpnIII・1400m 出走12頭)は、中団追走から4コーナーで2番手まで押し上げた8番人気
アラジンバローズ(兵庫)がゴール前で差し切って勝利した。勝ちタイムは1分25秒9。
4コーナー先頭で押し切りを狙った6番人気の
ラプタス(
JRA)が3/4馬身差で2着、さらに2馬身差で3番人気
タイガーインディ(兵庫)が追い込んで3着。4着に10番人気の
ホウオウスクラム(高知)が入り、地元佐賀勢は7番人気
テイエムフェローの5着が最高だった。1番人気だった
メイショウテンスイ(
JRA)は9着、2番人気
テイエムトッキュウ(
JRA)は8着に敗れている。
勝った
アラジンバローズは
父ハーツクライ、
母シークレットアセット(
その父Awesome Again)という血統の7歳セン馬で、兵庫・
新子雅司調教師の管理馬。昨年秋に
JRAから兵庫に転入して通算成績は20戦8勝、2023年の鳥栖大賞(佐賀)、2024年の新春賞(園田)に続いて3度目の重賞勝ちが交流ダート
グレード競走となった。騎乗した
下原理騎手、
新子雅司調教師のコンビは2018年の
エイシンバランサー以来6年ぶり2度目の
サマーチャンピオン制覇。
レース後のコメント
1着
アラジンバローズ 下原理騎手「(初の1400mでレースプランは)あまり欲は持たず、上がりの脚を生かせたらという思いで乗りました。初めての距離で馬が戸惑っていたせいか、あまりハミを取ってくれませんでしたが、向正面で気合いを入れたらグーンと行ってくれたので、チャンスがあるなと思って4コーナーを回りました。ちょっと前も早かったとは思いますが、それ以上にしぶとい
ラプタスもいたので、よくかわしてくれました。
今回は台風で(レースが)延期になって、
アラジンバローズは1回山口県まで行っていたそうですが、それで帰って来てもう1回(佐賀へ)来たということで、関係者の皆さんがしっかりケアして佐賀に送ってもらったので、結果が出たと思います。新子調教師も1400mであれば走るかもしれないということで、(この距離に)初めての挑戦が
グレードレースだったので嬉しい結果です。
(1年前に佐賀で重賞の鳥栖大賞勝ちがあって)その気持ちで、馬が一緒に勝った所だなと思いながら返し馬に乗って、今日も良い結果が出たので嬉しかったです。(明後日9/3は
下原理騎手の誕生日で)大きい誕生日プレゼントですね。
アラジンバローズはこれからまだ沢山活躍してくれると思います。2週間後にはまた重賞に乗りに来るので、また応援よろしくお願いします」
2着
ラプタス 金山昇馬騎手「スタートで躓いてロスがありましたが、道中の立ち回りはスムーズに行けました。斤量の60キロもあったと思いますが、能力のある馬ですし、結果的に3コーナーでの仕掛けが少し早かったですね。悔しいです」
3着
タイガーインディ 広瀬航騎手「順延の影響で再輸送になって、馬体が減っていましたし、元気もあまりなかったです。3・4コーナーでも前が詰まっていて外にも出せませんでした。勝つにはもう少し前で競馬ができないといけませんでしたね」
4着
ホウオウスクラム 田中直人騎手「前が忙しくなる展開になってくれて、上がりをうまく活かすことができました。内々をロスなくスムーズに立ち回れたのも良かったですね」
5着
テイエムフェロー 長田進仁騎手「初騎乗でしたが、スピードは通用すると感じました。無理なく行きましたが、揉まれた分で少し甘くなったと思います。すんなりの逃げか2番手の形が合っていると思います」
9着
メイショウテンスイ 倉富隆一郎騎手「位置取りやレース運びは思い通りでしたが、勝負どころでの反応がもうひとつでした」
(取材協力:うまかつ.net)
ラジオNIKKEI