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【新潟記念】シンリョクカ 重賞初V!骨折から大人になって復活 竹内師「気性の成長が大きいですね」

デイリースポーツ
  • 2024年09月02日(月) 06時00分
 「新潟記念・G3」(1日、新潟)

 8番人気のシンリョクカが道中2番手から直線抜け出し、重賞初勝利を飾った。11年目の木幡初也騎手(29)=美浦・竹内、15年に開業した竹内正洋調教師(45)=美浦=はともにJRA重賞初勝利。2着には3番人気のセレシオン、3着には1番人気のキングスパレスが入った。注目の一頭だったライトバックは馬場入場後に放馬し、競走除外となった。これでサマー2000シリーズが終了したが、優勝条件に満たした馬がいないため3年連続の優勝馬なしとなった。

 春の無念は自らの走りで晴らした。前走の福島牝馬Sは落馬の悪夢に見舞われたシンリョクカが復帰初戦で結果を出した。馬も、木幡初も、竹内師もそろって、これが重賞初勝利。5走続けて手綱を取った鞍上は「春はご迷惑をおかけして。ふがいない結果だった。少しは恩返しになったかな」とホッとした表情を浮かべた。

 好スタートを決め、ハナを切る勢いで先行。外から来たアリスヴェリテに前を譲ると、2番手にすんなり収まった。直線では内回りとの合流点を過ぎて先頭へ。残り400メートル、長い直線を押し切った。

 「いいリズムで進めました。馬場のいい所を選んで走れた分、ロスもなかった。最後は馬の力を信じて、頑張ってくれという思いでした。シンリョクカと一緒に勝てて良かったです」。木幡初は苦楽を共にした相棒との勝利を喜んだ。

 前走の落馬で馬はキ甲を骨折。幸い症状は軽く、放牧先では早い時期から乗り込みを再開できた。4カ月半の休養で気性も成長。普段から気持ちを表に出すしぐさが目立っていたが、見違えるように落ち着きが出た。

 師も「気性の成長が大きいですね」と大人になった管理馬の力走に目を細める。「前走から一発目で結果を出してくれた。初重賞勝ちがシンリョクカで良かったです」と感無量。休み明けでも結果を出せたことで、次走については「エリザベス女王杯(11月10日・京都)に直行になりそう」と明かした。屈辱の春を経て、手にした初タイトル。身につけた大人の走りで、秋は一段階上のステージで頂点を目指す。

提供:デイリースポーツ

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