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京成杯AH・G3」(8日、中山)
昨年の2歳女王
アスコリピチェーノが得意のマイル戦で始動する。今春は
桜花賞で0秒1差の2着、NHKマイルCは直線で前が壁になる不利を受け、万事休すの状態から盛り返して2着と負けて強しの内容。春のうっぷんを晴らし、今後の展望を切り開く秋初戦だ。
春2戦を黒岩師は「結果は良くなかったが、力は出せて(世代)上位であることは示せた」と前向きに評価する。秋初戦に
京成杯AHを選択したのは現時点で最適な条件を意識してのこと。「距離適性や(今後へ向けた)出走間隔を考えて。初の年長馬相手とハンデが鍵になると思います。中山は初めてですが、立ち回りのうまさはあるのでト
リッキーなコースにも適応できる」と説明した。
放牧から8月7日に美浦へ帰厩し、坂路とWで順調な乗り込みを続けてきた。28日にはWで僚馬2頭を目標に、直線で内から並ぶ間もなく一気に抜き去る快走。6F80秒9-36秒7-11秒1で2馬身半先着と格上の脚力を見せつけた。「ひと追いごとに整ってきています」と調整は万全だ。マイル女王の称号襲名へ、その第一歩を初秋の中山で踏み出す。
提供:デイリースポーツ