今度こそ兄弟重賞Vなるか。重賞3勝を挙げるソウルラッシュの半弟となるディオ(牡5、栗東・辻野泰之厩舎)が、京成杯オータムハンデ(3歳上・GIII・芝1600m)で初タイトルを狙う。

　ディオは父リオンディーズ、母エターナルブーケ、母の父マンハッタンカフェの血統。半兄のソウルラッシュは現役屈指のマイラーで、22年と24年のマイラーズC、23年の京成杯AHの覇者。GIでも昨年のマイルCSで2着、今年の安田記念で3着に健闘している。また、伯父のヒラボクディープは13年の青葉賞を制している。

　ここまで21戦5勝、勝ち鞍すべてがマイル戦だ。1勝クラス、2勝クラスで惜敗を繰り返したが、昨年末に2勝クラスの甲東特別を制して軌道に乗った。3勝クラスの斑鳩S、リステッドの東風Sと破竹の3連勝。続く重賞のダービー卿CTは連戦の疲れがあったのか、1番人気で11着に大敗したものの、次走の米子Sで即座に巻き返して2着。さらに前走の関屋記念でも0秒2差の2着に食い込み、重賞でも通用することを証明した。

　ここを勝てば、サマーマイルシリーズは逆転V。そしてマイルCSでの兄との直接対決が現実味を帯びてくる。いろいろな意味で、是非とも結果を出したい一戦となる。