兄に一歩近づけるか。
菊花賞馬の
キセキの半妹となる
ハミング(牝3、栗東・
中内田充正厩舎)が、紫苑ステークス(3歳牝・GII・芝2000m)で重賞初制覇を狙う。
ハミングは父
ブリックスアンドモルタル、
母ブリッツフィナーレ、母の
父ディープインパクトの血統。半兄は17年の
菊花賞馬の
キセキ、半姉は昨年の
マーメイドSを制した
ビッグリボン。祖母の
ロンドンブリッジを祖とする一族からは
ダイワエルシエーロ、
グレーターロンドン、
ビッグプラネットなど、多くの重賞ウイナーが出ている。
ここまで4戦2勝。昨秋のデビューから4着、11着と悔しいレースが続いたが、前々走の未勝利(京都芝1800m)で待望の初勝利。続く前走の1勝クラス(小倉芝1800m)も快勝し、素質開花を印象付けた。振り返れば兄の
キセキも春のクラシックには出走できなかったが、夏に力をつけて、秋の戴冠につなげた。妹も同じような成長曲線をたどっていると言える。
ここできょうだい3頭目の重賞ウイナーとなり、
秋華賞に弾みをつけられるか。いずれにしても今後を左右する一戦となることは間違いない。