今年からJpn2に昇格した3歳重賞「第56回
不来方賞」が3日、
盛岡競馬場で行われ、
武豊騎乗の2番人気
サンライズジパング(牡=音無)が重賞初制覇を飾り、
ジャパンダートクラシック(10月2日、大井)の優先出走権を獲得した。岩手3冠が懸かる
フジユージーンは4着に敗れた。
春は芝のクラシック(
皐月賞9着、ダービー12着)を戦った
サンライズジパングがダートに回帰して底力を発揮した。スタート直後、
武豊が出ムチを入れて先団へ。「もっと付いていけない苦しいパターンも覚悟していたが、いい位置で流れに乗れた」と鞍上。3番手追走から早めに仕掛け、4角で逃げた1番人気
カシマエスパーダを射程圏に。「最後の直線は必ずいい脚を使ってくれる。何とかなるかなと思った」。エンジン全開の直線で3馬身突き抜けた。お立ち台では「一昨日までレース名を何て読むか分からなかったけど…」(
不来方賞=こずかたしょう)とおどけて観客を笑わせた。
昨秋の
JBC2歳優駿(2着)では
フォーエバーヤングと1馬身半差。「未完成な部分が多く、素質で走っている段階。まだまだ強くなれる」とコンビ3戦3勝のレジェンドも嘱望する逸材。芝砂両刀の切れ味で王者にリベンジを果たす日は近い。
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サンライズジパング 父
キズナ 母サイマー(母の父ゾファニー)牡3歳 栗東・
音無秀孝厩舎 馬主・ライフハウス 生産者・北海道安平町の追分
ファーム 戦績9戦3勝(地方2戦1勝) 総獲得賞金9476万9000円。馬名の由来は冠名+日本を意味する言葉。
スポニチ