9歳の大ベテラン・
トゥラヴェスーラ(牡9、栗東・
高橋康之厩舎)が、
セントウルステークス(3歳上・GII・芝1200m)で悲願の初タイトルを狙う。
トゥラヴェスーラは父
ドリームジャーニー、
母ジャジャマーチャン、母の
父アドマイヤコジーンの血統。母の全姉には07年の
スプリンターズSを制した
アストンマーチャンがいる。これまで重賞に21回挑戦して、18年の
葵S、21年京王杯ス
プリングC、22年の
阪急杯と2着が3回。3着が1回、4着も5回あるが、惜しくも勝利には手が届いていない。
それでも全33戦で獲得した賞金は2億5062万3000円に達している。重賞未勝利で多くの賞金を獲得した馬としては、古くは4億2076万1400円の
ミスタートウジンや3億2559万1000円の
シャコーグレイド、最近では4億8149万6000円の
サウンズオブアースや4億5805万7000円の
カレンブーケドールが有名。
トゥラヴェスーラはこれらの馬には及ばないものの、現役の重賞未勝利馬では3億1809万2000円の
ボルドグフーシュ、3億1805万円の
タガノビューティー、2億6180万7000円の
ヘリオスに次いで4位となる。
明けて9歳となったが、大きな衰えはない。前々走の
シルクロードSでは不利な外枠から0秒9差の6着に奮闘。休み明けだった前走の
北九州記念は13着に沈んだが、叩き2戦目の今回は大幅な前進があって不思議ない。9歳の
JRA平地重賞Vとなれば、17年の
キーンランドCの
エポワス以来で7年ぶりの快挙。
藤岡佑介騎手の手綱で、待望の重賞初制覇といきたい。
※本文中の騎手名に誤りがございました。訂正してお詫び申し上げます。