今年は中京開催となる「第38回
セントウルS」組では、キャリア2度目の6Fに挑む
テンハッピーローズが栗東坂路で豪快な走り。米国遠征に向けて順調な仕上がりをアピールした。
首を上下に振りながら荒々しく駆け上がる、この馬本来の動きを見せた。
テンハッピーローズは平助手を背に開門直後の坂路へ。最初の1Fを14秒3でゆったり入り、徐々に加速していく。持ったままの手応えで加速し、4F52秒9〜1F12秒5を刻んだ。平助手は「今朝は4F53秒ぐらいの指示。先週CWコースで追い切った後、動きが軽くなった。暑い時季が良くて、毛ヅヤや体調が凄くいいです」と好感触を伝えた。
前走
ヴィクトリアマイルでG1初制覇。前半3F33秒8の締まった流れで直線、中団の外から豪快に差し切った。15頭立て14番人気と思えない勝ちっぷり。ひと皮むけたレースぶりだった。高柳大師は「前走はしまいの脚を最大限に引き出してくれた津村騎手の好騎乗でした。それに展開や流れもうまくかみ合いました」と振り返った。
前走後は岐阜県の山岡トレセンでリフレッシュ。先月13日に栗東に帰厩し、調整を進めた。今季は
BCマイル(11月2日、
デルマー)に狙いを定め、同じ左回りのここで始動する。「夏を越してもいい意味で大きな変化はないけど、それでいいと思います。大目標は先ですが、秋初戦から動ける態勢に整いました」と期待十分に送り出す。芝1200メートルは20年夏の新馬勝ち(小倉)以来、4年ぶりの起用。「速い馬がいてペースが流れると思うし、この馬の決め手を生かせると思います」とイメージした。米遠征に弾みをつける構えだ。
スポニチ