9月(く)6日(ろ)の語呂合わせで、きょうは「黒の日」だそう。お酒の「黒霧島の日」や、お菓子の「
ブラックサンダーの日」など、“黒”にちなんだ記念日が数多く制定されている。競馬界において黒やブラックといえば、2枠や、
キタサンブラック、
ビートブラックの馬名だ。そして忘れてはいけないのが「黒鹿毛」である。本稿ではそんな黒光りする美しい馬たちの「獲得賞金ランキング」にスポットをあててみたい。
■1位
ブエナビスタ 13億580万円
デビュー戦は3着だったが、未勝利戦からの連勝で阪神JFを制覇。
秋華賞で3着(2位入線降着)に敗れ牝馬三冠はならずも、古馬になってヴィクトリアMや
天皇賞(秋)、
ジャパンCと一線級でタイトルを量産した。新馬戦から5歳の
天皇賞(秋)まで、国内では19戦連続で1番人気。ファンからの信頼、人気も非常に高い馬だった。
■2位
ゼンノロブロイ 10億8680万円
4歳秋までは善戦しながらGIタイトルに手が届いていなかったが、04年の
天皇賞(秋)でついに
ビッグタイトルをつかむと、続く
ジャパンC、
有馬記念も制して、
テイエムオペラオーに次いで史上2頭目の「秋古馬三冠」を達成した。近年では3レースすべてに出走する馬が激減しており、不滅の大記録とまでいわれている。
■3位
スペシャルウィーク 10億2400万円
武豊騎手に“ダービージョッキー”の称号をプレゼント。その後も99年に天皇賞の春秋制覇を達成するなど、古馬中長距離戦線で存在感を見せた。通算17戦して馬券圏内を外したのは、99年の
京都大賞典のみ。
グラスワンダーや
エルコンドルパサーなど、強者揃う90年代後半の競馬界において、安定した成績を残し続けた。
■4位
シンボリクリスエス 9億5550万円
3歳時の
天皇賞(秋)でGI初制覇。続く
ジャパンCは外国馬2頭の後塵を拝したが、
有馬記念で
タップダンスシチーらを破って
年度代表馬に選出される。4歳時は
宝塚記念で5着に敗れたものの、秋には再び圧巻のパフォーマンスを披露。
天皇賞(秋)で史上初の連覇を飾ると、
有馬記念は同レース史上最大着差の9馬身差Vで連覇を決めた。
■5位
ナリタブライアン 8億9510万円
いまでも史上最強に名が挙がる歴史的名馬。
皐月賞を3馬身半差、
日本ダービーを5馬身差、
菊花賞は7馬身差を付ける圧倒的な内容で、文句なしの三冠を達成した。さらには
有馬記念も3馬身差で圧勝して“四冠”。その後は怪我に泣かされたこともあり、
阪神大賞典連覇の2勝にとどまったが、“
シャドーロールの怪物”の異名でファンに愛された。
現役馬の中では
スターズオンアースが歴代8位の7億8140万円だった。緑のターフに映える漆黒の馬体はファンの目をひく。今後も黒鹿毛の名馬が数多く出てきてほしい。
【黒鹿毛馬の
JRA獲得賞金ランキング】
1位
ブエナビスタ 13億580万円
2位
ゼンノロブロイ 10億8680万円
3位
スペシャルウィーク 10億2400万円
4位
シンボリクリスエス 9億5550万円
5位
ナリタブライアン 8億9510万円
6位
リスグラシュー 8億6560万円
7位
ラブリーデイ 7億8670万円
8位
スターズオンアース 7億8140万円
9位
ステイゴールド 7億5430万円
10位
エイシンフラッシュ 7億600万円
※いずれも
JRAの本賞金のみ。付加賞除く。