今週の日曜日は、中京競馬場で
セントウルステークス(GII)が行われます。
過去10年の
セントウルSでは牡馬、セン馬が95頭出走し6勝2着7回3着6回で複勝率は20%となっています。牝馬は53頭が出走し4勝2着3回3着4回で複勝率は20.8%。複勝率ではほぼ互角の成績となっています。
しかし、回収率で見ると牡馬やセン馬よりも牝馬の方が期待値は高くなっています。牡馬、セン馬の単勝回収率は65%、複勝回収率は52%と低調な数値です。対して、牝馬の単勝回収率は233%、複勝回収率は95%と高水準となっています。
ここ3年の
セントウルSは全て牝馬が制していますので、今年の
セントウルSでも牝馬に注目すると思わぬ高配当を手に入れる事ができるかもしれません。
はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。
◆得意の左回りで再びの激走に期待
今週の
セントウルSでAIが本命に抜擢したのは、人気薄が予想される
テンハッピーローズでした。
週初の本命候補3頭には挙がっていなかった本馬ですが、その予想が一転し
テンハッピーローズに高評価が与えられました。
前走の
ヴィクトリアマイル(GI)では14番人気で出走。道中は中団後ろの外目をスムーズに追走。直線に入ってからの手応えも十分で、残り400mあたりで仕掛けられると一気に加速。あっという間に先団に取りつき、残り200mを過ぎたあたりで先頭へ。そのまま後続の追い上げを振り切り、低評価を覆す見事な走りでGI初制覇を達成しています。
GIを制し迎える今走ですが、前走が人気薄だった事や芝1200mでの実績が乏しい事もあり、今回も人気薄の立場で出走する事になりそうです。ただ、芝1200mでは新馬戦を勝利していますので、距離への適性がないとは言い切れません。
強調材料としては前走に続いて得意の左回りに出走する事と末脚の威力が挙げられます。右回りでは11戦して2勝2着2回で複勝率は36.4%ですが、左回りでは13戦して4勝2着3回3着2回で複勝率は69.2%に跳ね上がります。また、本馬は近7戦で上がり3位以内が6回となっており、決め手の鋭さも武器のひとつと言えます。
前走でGIを勝っているように地力は確かな馬ですので、得意の左回りで末脚が活きる流れになれば、前走同様に人気薄の評価を覆す走りが見られるはずです。