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【紫苑S】5番人気馬が皐月賞超えのコースレコードで重賞初制覇 石川裕紀人騎手も絶賛「100点」

スポーツ報知
  • 2024年09月08日(日) 06時00分
◆第9回紫苑S・G2(9月7日、中山・芝2000メートル、良)

 秋華賞トライアルの第9回紫苑S・G2(芝2000メートル)が7日、中山競馬場で行われ、5番人気のクリスマスパレードが2番手から抜け出し重賞初制覇を飾った。勝ちタイムの1分56秒6は従来の記録を0秒5も更新するコースレコード。石川裕紀人騎手(28)=美浦・相沢厩舎=は8月の結婚後、初のタイトルとなった。2着のミアネーロ、3着のボンドガールも優先出走権を獲得した。

 まだ暑さが残る秋競馬のスタートで、驚異の記録が生まれた。1000メートル通過58秒8の流れを先行したクリスマスパレード。直線に入っても脚いろは全く衰えなかった。スピードを持続させたまま急坂を駆け上がると2、3着馬の猛追を退けての重賞初制覇だ。

 「すごく良い馬場で(速いタイムが)出そうだなというのは分かっていましたが、ビックリですね」。石川が目を丸くした1分56秒6は、今年の皐月賞ジャスティンミラノがマークしたコースレコードを0秒5も更新する超絶パフォーマンスだった。

 好スタートを切ると道中は逃げ馬を見る形の2番手。「無理せずあの位置を取れたし、今日は道中も気負うことなく走れたので勝負どころでスッと反応できた。内容的には100点ですね」と石川は愛馬を褒めちぎった。フローラSはイレ込んで不発の4着。関東オークスはダートに挑戦するも合わずに9着と消化不良のレースが続いていた。だが、過去2戦2勝と好相性のコースで反撃。ここ2戦のうっぷんを見事に晴らした。

 先月に一般女性と結ばれ、既婚者となって初の重賞タイトルを手にした石川が見据えるのは当然、大舞台だ。「まだ気性的に幼いところはありますが、厩舎関係者がしっかり調整してくれていますし、ここから先は明るい未来が待っていると思います」。優先出走権を得た秋華賞に進むかは状態次第だが、牝馬3冠最終戦は今回と同じ2000メートル。牡馬クラシックを上回るタイムを叩き出したキタサンブラック産駒の今後に、注目が集まる。(西山 智昭)

クリスマスパレード 父キタサンブラック母ミスエリカ(父ブレイム)。美浦・加藤士津八厩舎所属の牝3歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算成績5戦3勝(うち地方1戦0勝)。総獲得賞金は7883万4000円(うち地方0円)。重賞初勝利。馬主は(株)G1レーシング。

スポーツ報知

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