武豊騎手が
スティンガーグラス(牡3、美浦・
木村哲也厩舎)で
セントライト記念(3歳・GII・芝2200m)の初制覇を目指す。
武豊騎手はこれまで
セントライト記念に3回騎乗。95年の
フサイチブライアンが11着(4番人気)、08年の
キングスエンブレムが7着(3番人気)、10年の
アロマカフェが3着(2番人気)と、全て人気以下の着順に終わっている。クラシックを多く制しているレジェンドが未勝利ということもだが、そもそも騎乗機会が少ないことも意外な事実と言えよう。
今年のパートナーは
スティンガーグラスだ。18年の阪神JFを制した
ダノンファンタジーの半弟となる血統馬。ここまで4戦2勝。春の
スプリングSでは6着に敗れたが、前走の1勝クラス(新潟芝2400m)では5馬身差の圧勝を収めた。着実に力をつけていることは間違いなし。今回は2回目の重賞チャレンジで、改めて力試しの一戦となる。
名手にとっては偉業がかかる一戦でもある。現在行われているクラシックの
トライアルは
桜花賞と
皐月賞が3レース、
オークスと
日本ダービーと
菊花賞が2レースで計12レース。このうち、
武豊騎手は
セントライト記念を除いた11レースを制しているのだ。ここを勝てば、もちろん史上初となるクラシック
トライアル完全制覇。また一つ、レジェンドらしい勲章を手にすることができるか、その手綱捌きから目が離せない。
【
武豊騎手のクラシック
トライアル制覇】
◇
桜花賞・
チューリップ賞:7勝
88年
シヨノロマン、93年
ベガ、06年
アドマイヤキッス、13年
クロフネサプライズ、21年
メイケイエール、23年
モズメイメイ、24年
スウィープフィート・
フィリーズレビュー:3勝 (前身の報知杯4歳牝馬特別含む)
99年
フサイチエアデール、07年
アストンマーチャン、14年
ベルカント・
アネモネS:1勝
96年
ノースサンデー◇
皐月賞・
弥生賞:8勝
96年
ダンスインザダーク、97年
ランニングゲイル、98年
スペシャルウィーク、05年
ディープインパクト、06年
アドマイヤムーン、07年
アドマイヤオーラ、10年
ヴィクトワールピサ、20年
サトノフラッグ・
若葉S:5勝
01年
ダイイチダンヒル、03年
アドマイヤグルーヴ、05年
アドマイヤフジ、06年
フサイチジャンク、20年
アドマイヤビルゴ・
スプリングS:1勝
91年
シンホリスキー◇
オークス・
フローラS:2勝 (前身のサンスポ賞4歳牝馬特別含む)
92年
キョウワホウセキ、05年
ディアデラノビア・
スイートピーS:1勝
96年
シーズアチャンス◇
日本ダービー・
青葉賞:3勝
02年
シンボリクリスエス、06年
アドマイヤメイン、24年
シュガークン・
プリンシパルS:1勝
96年
ダンスインザダーク◇
菊花賞・
セントライト記念:未勝利
・
神戸新聞杯:3勝
05年
ディープインパクト、07年
ドリームジャーニー、10年
ローズキングダム