春の
フローラSで3着だった
カニキュル(牝3、美浦・
菊沢隆徳厩舎)が、
ローズステークス(3歳牝・GII・芝2000m)で重賞初制覇を狙う。
カニキュルは父
エピファネイア、
母シャルール、母の
父ゼンノロブロイの血統。母は16年の
福島牝馬Sと
クイーンSの2着馬。半兄の
トランキリテは現役のオープン馬。祖母の
グレイトフィーヴァーを祖とする白老
ファームの名牝系出身で、一族には
アーデント、
グランデマーレ、
ヴェローナシチーなどの活躍馬が並ぶ。
ここまで5戦2勝。春は
フラワーCが6着、
フローラSが3着。賞金加算も優先出走権獲得も叶わず、
オークス参戦は断念。リフレッシュ放牧を挟み、前走の三浦特別で古馬&牡馬相手に2勝目を挙げた。その後は再び放牧に出され、ここを目標に調整。大目標の
秋華賞に出走するためには、何が何でも3着以内が求められる一戦となる。
グレイトフィーヴァーの血を引く馬は、これまで
JRAで38頭が走り、オープン3勝を含む58勝を挙げている。しかしながら重賞には延べ49頭が挑みながら、
シャルールと
ヴェローナシチーで計3回ある2着が最高着順。3着も4回あるが、惜しくも戴冠には手が届いていない。ここで一族悲願の重賞制覇を果たし、
秋華賞に駒を進められるか。ひと夏の成長を問われる、そして今後を左右する一戦となることは間違いない。