春の
弥生賞を制した
コスモキュランダ(牡3、美浦・
加藤士津八厩舎)が、
セントライト記念(3歳・GII・芝2200m)で重賞2勝目を狙う。
コスモキュランダは父
アルアイン、
母サザンスピード、母の
父Southern Imageの血統。母は豪G1の
コーフィールドCを制した名牝。現役引退後はノーザン
ファームで繁殖となったが、20年のノーザン
ファーム繁殖牝馬セールで後の
コスモキュランダを受胎した状態で上場され、ビッグレッド
ファームが2100万円(税抜)で落札した。
ここまで9戦2勝。格上挑戦した3走前の
弥生賞は6番人気の低評価だったが、3角からの早めスパートが功を奏して重賞初制覇。この一戦がフロック視されたのか、
皐月賞も7番人気の伏兵扱いだったが、中団からしっかり伸びて
ジャスティンミラノからクビ差の2着に健闘した。続く前走の
日本ダービーは6着に終わったが、出遅れて道中で脚を使わざるを得なかったので、決して力負けではない。むしろ、この形でも最後までバテなかったことを評価すべきだろう。
今回は約4カ月ぶりの実戦となるが、地力は間違いなく上位だ。
弥生賞制覇を含め、5戦1勝、2着3回と得意の中山に替わるのもプラス。秋の大舞台に弾みをつける2つ目のタイトル獲得といきたい。