本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。
今週の重賞競走は日曜日に
ローズS(GII)、月曜日に
セントライト記念(GII)が行われます。その中から中山競馬場で行われる
セントライト記念を取り上げます。まずは過去の傾向から。
過去10年の
セントライト記念での前走クラス別成績を見ていきます。過去10年の
セントライト記念では前走で重賞に出走していた馬が8勝2着8回3着7回と良績が集中しています。単勝回収率でも119%と優秀な成績を収めていますので、前走で重賞のペースを経験している馬に分があると言えそうです。
一方、前走でオープン特別以下に出走していた馬は2勝2着2回3着3回で7頭が馬券に絡んでいますので、チャンスがないわけではありませんが単勝回収率は14%と苦戦傾向にあります。前走がオープン特別以下で馬券に絡んだ7頭を見ると、その内の6頭が前走で1着となっていました。残る1頭は前走で3着に敗れていたものの、1番人気の支持を集めていました。前走がオープン特別以下だった馬については、前走での着順や人気をチェックし、評価の上げ下げをしていきたいところです。
続いては、過去10年の
セントライト記念における前走からの間隔別成績です。過去10年の
セントライト記念では、前走から中10週以上で出走していた馬が9勝2着8回3着10回と圧倒しています。前走から間隔を十分に空けられて、
セントライト記念に狙いを定めた馬がきっちりと結果を残していると言えるのではないでしょうか。
対して、中9週以内で出走していた馬は1勝2着2回と苦戦しています。馬券に絡んだ3頭は全て前走で1番人気の支持を集めていた馬でした。中9週以内と間隔が詰まっている馬については、前走で高い支持を集めているかどうかが好走の鍵を握っていそうです。
それでは早速ですが、今週の
セントライト記念でAIから導き出された月曜日時点での本命候補3頭をご紹介します。
◆本命候補は重賞での好走実績のある3頭
コスモキュランダ 前走の
日本ダービー(GI)では6着。スタートで少し立ち遅れて、道中は後方からの競馬。向正面に入ってから少しずつポジションを上げて、直線に向いたところでは先団へ取りついていました。しかし、そこから追い出されるも伸びずバテずという走りで上位争いに絡む事はできませんでした。直線では速い上がりが要求される流れでしたし、本馬には適さないペースになってしまったのが敗因と言えます。
今回は前走のように33秒台の上がりが要求されにくい中山が舞台になりますし、条件替わりは本馬にとってプラス材料と言えます。実際、中山では
弥生賞(GII)を制し
皐月賞(GI)でも2着と好走しています。実績十分の舞台ならば前走のような事はないでしょうし、ここは見直しが必要な一戦と言えそうです。
ヤマニンアドホック 重賞初挑戦となった前走の
ラジオNIKKEI賞(GIII)で3着。道中は4番手を追走。3コーナー過ぎで後続が動き出しましたが、そこでもペースを乱す事はなく落ち着いた走りを見せていました。直線では仕掛けられてからも脚は使っていましたし、負けはしたものの重賞初挑戦だった事を考えれば悲観する内容ではなかったと言えます。
本馬はこれまでに5戦して2勝2着1回3着2回と複勝圏を外していません。距離やコースを問わずに結果を残せるのは、それだけ総合力が高い証拠と言えます。今回は初めての芝2200mとなりますが、この距離でも適応してくるはずです。前走よりもメンバーレベルは上がりますが、自身の力を出し切れれば上位食い込みも十分に可能ではないでしょうか。
アーバンシック 前走の
日本ダービーは道中後方から。スローな流れではありましたが、道中では無理に動く事はせずに直線勝負に徹する競馬。直線ではスムーズに外へと持ち出し上がり33秒5の脚は使いましたが、スローの上がり勝負では上位争いに加わるのは難しく11着と大敗してしまいます。前走については展開が向かなかった事が最大の敗因と言えそうです。
折り合いに不安があるからなのか、近走は後方でじっくりと構える競馬を続けています。そのようなタイプですので展開次第の面は否めませんが、3走前の
京成杯(GIII)では2着と連対していますし、2走前の
皐月賞でも4着と掲示板は確保しています。末脚の威力は世代屈指のモノがありますし、自身の長所を活かせる展開になれば変わり身を見せてくれるのではないでしょうか。
今回は以上となりますが、枠順確定後の週末版では枠番や調教時計、天候などが加味されます。現時点で浮上しなかった馬が急上昇する事もありますので、そちらも楽しみにお待ちください!