「ローズS・G2」(15日、中京)
秋の大舞台を前に“進化”を問われる一戦だ。昨年の
ホープフルSを制し、今年の春は
皐月賞、ダービー出走した
レガレイラが秋は
秋華賞に照準を合わせ、前哨戦のローズSに登場する。
76年ぶり3頭目の牝馬制覇を目指した
皐月賞は行き脚がつかずに後方からとなり、しまいは伸びたものの6着。続くダービーは出遅れて後手に回り、上がり3F33秒2の脚を使って追い上げたが、前残りの展開で5着と掲示板を確保するのがやっとだった。太田助手は「スタートの遅れは仕方ない。ゲートを(普通に)出るにこしたことはないんだけど。でも、最後はいい脚を使っていた」と冷静に振り返る。
今度こその思いだ。夏場は放牧で充電期間に充てて、今回の復帰戦へ向け調整は順調そのもの。同助手は「体が大きくなってきて、歩様の硬さは相変わらずでも、(1週前から)ぐんと調子を上げてきた」と上昇を喜ぶ。気性的な成長についても「春と比べてズブさが出てきたのかな。勘のいい馬なので競馬に行けば違うと思うけど。体が大きくなって、気持ちの面でゆとり出たのかなというのも、少なからずあると思う」と手応えを口にする。
初の牝馬限定戦でどれだけの強さを見せるか。「厩舎でも期待している馬でもあるし、いい形で秋を迎えたい」と期待は大きい。勝って最高の形で秋の大一番へと駒を進めてみせる。
〈1週前診断〉美浦Wで8F108秒8-11秒5(強め)。長めから追っても走りにブレはなく、最後まで勢いたっぷりの伸び脚。追っての反応、時計も優秀で、ケイコの動きは文句なし。
提供:デイリースポーツ