今週は3日間開催。
菊花賞(10月20日、京都)3枚の切符を懸けて月曜に行われる「第78回
セントライト記念」の木曜追いが12日、東西トレセンで行われた。
エコロヴァルツは岩田康を背に坂路単走。奇麗な加速ラップを刻んでスイスイと駆け上がってきた。先週ビシッと負荷をかけられ、万全の仕上がり。春2冠の雪辱へ、いざ立ち上がる。
逆襲の秋へ仕上げに抜かりなし。
エコロヴァルツは2週続けて岩田康が騎乗。坂路単走で折り合いを確かめながら徐々にペースを上げていく。ラスト2Fから12秒8→12秒2と
ギアチェンジ。ゴール前の急勾配も持ったままの手応え。ダイナ
ミックなフォームで駆け上がった。全体時計4F55秒6は強調できる数字ではないが、奇麗な加速ラップ。高橋助手は「ジョッキーが先週より反応が良くなったと伝えてくれました。先週CWコースでしっかり負荷をかけて、秋初戦としてうまく仕上がった。春は若さを見せていたけど、精神的に成長してきたと思います」と目を細めた。
春は
皐月賞7着からダービーへ。不利な大外18番から果敢にハナに立った。厳しい条件の中で勝ち馬
ダノンデサイルから0秒9差の8着。高橋助手は「枠が厳しかったし、ああいう形(逃げ)の立ち回りしかなかったかなと思う。着順ほど負けていない。力は出し切ったと思います」と悲観する様子はなかった。
前走後は放牧へ。激戦の疲れを癒やしてリフレッシュ。先月14日に栗東へ帰厩、順調に調教を積み重ねた。「休養した効果でフレッシュになって戻ってきた。背は伸びたけど(馬体全体の)厚みは変わっていない。馬体重(前走486キロ)もそう増えていないと思います」と状態を伝えた。府中から舞台は中山芝2200メートルへ。「折り合いに不安はない。道中で息が入れば距離は大丈夫。レースはジョッキーにお任せします」と名手・岩田康の手腕に託す。昨年の
朝日杯FS2着は4カ月ぶりだった。休み明けも問題なし。飛躍への
ファーストステップを踏む。
スポニチ