「ローズS・G2」(15日、中京)
桶狭間から逆襲ののろしだ。2番人気の
クイーンズウォークが中団追走から直線で馬場の真ん中を豪快に伸び、
デイリー杯クイーンC以来の重賞2勝目を挙げた。春には届かなかった頂点奪取に向けて、これ以上ない秋のスタートを決めた。
22年ローズS(
アートハウス)から中京芝二千の重賞で騎乗機会6連勝中だった川田の冷静な判断がさえ渡った。「彼女がどういう走りをしたいのかを優先しながらリズムを取っていくプランでした」と話す通り、好スタートを切ると無理なく中団を追走。
セキトバイーストが1頭だけ飛ばす難しい展開にも、「こちらはこちらのリズム」と慌てることなく脚を温存。最後は上がり3F33秒5の末脚で突き抜けた。
「前哨戦のつくりで目いっぱいの走りはさせていません」と鞍上は先を見据えた仕上げを強調しながらも、「体の芯が強くなって体幹がしっかりした。それによって
バランス良く、いい走りができるようになりました」と、夏を越しての確かな成長に目を細めた。
「休み明けの分、
テンションの高いところはありましたが、まだ良くなる余地を残した状態でも上手に競馬をしてくれました。次に向けていいレースでした」とは中内田師。川田とのタッグでローズSを制した
ダノンファンタジー、
リアアメリア、
アートハウスではなし得なかった秋の
ビッグタイトル獲得へ-。逆転女王への道が明るく照らされたのは間違いない。
提供:デイリースポーツ