◆第42回
ローズS・G2(9月15日、中京・芝2000メートル、稍重)
第42回
ローズS・G2が15日、中京競馬場で行われ、2番人気
クイーンズウォークが快勝。「川田×中内田厩舎」コンビが手掛ける期待馬が、秋の飛躍を予感させる切れ味を見せつけた。2着
チェレスタ、3着
セキトバイーストまでが、牝馬3冠ラストの
秋華賞・G1(10月13日、京都)優先出走権を獲得した。
力強く、しかしどこか涼しげに、
クイーンズウォークは馬場の真ん中を堂々と突き抜けた。道中はじっくりと中団に構え、直線入り口では大逃げを打った
セキトバイーストと10馬身近い差。そこから川田のムチに応え、一完歩ずつ詰める。「前哨戦のつくりですし、目いっぱいの競馬もさせていません。無理せず走ってきたら、こういう形になりました」と鞍上も納得の表情で振り返った。
G1馬
グレナディアガーズの半妹としてデビュー前から注目を集めた。3戦目の
クイーンCで早々と重賞初制覇を飾ったが、
桜花賞8着、
オークス4着とG1の壁にはね返された。春のリベンジを期す秋の始動戦を完勝し「体幹がしっかりして、
バランス良くいい走りができるようになりました。ひと夏を越えていい成長をしてくれた」と鞍上もうなずいた。
リバティアイランドで昨年の牝馬3冠を達成した中内田調教師&川田の“黄金コンビ”。
ローズSは、5戦4勝と無類の強さを誇る。川田自身も中京・芝2000メートルの重賞に限れば、22年
ローズS(
アートハウス)から騎乗機会7連勝と、まさに無双状態だ。次走は確定していないが「無事に
秋華賞に向けて準備をしていけたらと思いますので、本番を楽しみにしてくれればと思います」と川田。秋のG1タイトルゲットへ視界は良好だ。(戸田 和彦)
スポーツ報知