父に初タイトルを届けるか。
シュヴァルグラン産駒の
メリオーレム(牡3、栗東・
友道康夫厩舎)が、
神戸新聞杯(3歳牡牝・GII・芝2200m)で重賞初制覇を狙う。
メリオーレムは父
シュヴァルグラン、
母メリオーラ、母の父
Starspangledbannerの血統。同じく友道厩舎の所属だった父は、古馬中長距離戦線で息長く活躍。17年の
ジャパンCでは
レイデオロや
キタサンブラックを下し、GI馬の仲間入りを果たした。しかしながら、種牡馬としては苦戦傾向。これまで
JRAで2世代、計76頭が走り、勝ち上がりは11頭のみ。
メリオーレムを除く10頭は全て1勝馬となっている。また、
JRA重賞は今年の
函館2歳Sの
カルプスペルシュ(5着)が唯一の参戦だから、やはり物足りなさが残る。
現時点で父の代表産駒となる
メリオーレムは、ここまで7戦3勝、2着2回、3着2回の複勝率100%。春は
すみれSが3着、
プリンシパルSが2着で
日本ダービー出走を逃したが、前走の
西部スポニチ賞で3勝目をゲット。賞金加算に成功し、ラスト1冠を視界に入れた。レースセンスが良く、どんな展開になっても力を発揮できるのが強みだ。
父は5回目の重賞チャレンジだった4歳時の
阪神大賞典で初タイトル獲得となったが、こちらは重賞初挑戦初制覇となるか。春の実績組を下し、菊の主役候補に名乗り出てほしい。