武豊騎手が
オオバンブルマイ(牡4、栗東・
吉村圭司厩舎)で、
スプリンターズステークス(3歳上・GI・芝1200m)の22年ぶり3勝目を狙う。
武豊騎手はこれまで
スプリンターズSに19回参戦している。初騎乗の90年に父の武邦彦調教師が管理する
バンブーメモリーで勝利。馬群を突いての鮮やかな差し切りは、多くのオールドファンの脳裏に焼き付いているはずだ。その後、98年から00年にかけては
森秀行厩舎の名馬2頭、
シーキングザパールと
アグネスワールドで3年連続2着と惜敗。しかし、その悔しさを晴らすように、新潟開催となった02年に
ビリーヴで2勝目を手にした。03年以降は13回参戦で3回の3着が最高着順だが、そろそろ3勝目が欲しいところだ。
今年は
オオバンブルマイで参戦する。昨秋には1着賞金が525万豪ドル(約5億円)の
ゴールデンイーグルを制覇。その後は豪G1の
ドンカスターマイルが13着、香港G1の
チャンピオンズマイルが10着と大敗が続いたが、前走の
キーンランドCで3着に好走。久々となる
武豊騎手とのコンビ、さらには初の1200mも奏功したのか、素晴らしい末脚を繰り出して復調を示した。このレースを含め、
武豊騎手とは重賞のみの3戦で1勝、3着2回の複勝率100%だから、相性は文句なし。今回は大幅に相手が強化されるが、十分に好勝負になっていい。
55歳のレジェンドが22年ぶりの
スプリンターズS制覇、そして07年の
高松宮記念の
スズカフェニックス以来となるス
プリントGI制覇となるか。34年前の
バンブーメモリーを想起させるような直線一気を期待したい。