「
テレ玉杯オーバルスプリント・Jpn3」(18日、浦和)
雨中のスピード比べは5番人気の
スマイルウィが、4角先頭からJRA勢を抑えて快勝。待望の交流重賞制覇を決めて、「第31回
マイルグランプリ・S2」(10月16日・大井)への優先出走権もゲットした。2着には1番人気の
スレイマン、3着に4番人気の
サンライズホークが入った。
体調不安も何のその。レース直前になって雨脚が一層強くなる中、
スマイルウィが昨年2着のうっぷんを晴らし、4度目の挑戦でついに交流重賞タイトルをもぎ取った。
シーサーペントの逃げを
サンライズホークがかわして3角先頭。これに食らいつくように上がって行くと、4角では大外へ。直線を向いて早々にこれをとらえて先頭に躍り出ると、鞍上の右ステッキに応えて566キロの巨体がグイッとひと伸び。
スレイマン以下の猛追を難なく退けた。
矢野貴は「実力のある馬。ようやく交流を勝ってくれた」と胸をなで下ろした。昨年の
さきたま杯では勝利を手にしたと思った瞬間、
イグナイターに首差かわされた。それだけに、うれしさもひとしおだろう。「絶好のスタートが切れたし、いいリズムで走れた。少頭数でなかなか厳しいレースだったけど、辛抱強く走ってくれました」とパートナーの頑張りをたたえた。
前々走後に体調を崩して一からつくり直した。その途上の前走は10着に惨敗。21戦続けてきたワイド圏内も途切れた。この中間も「メンバー的にはチャンスだけど、歩様がどうもいまひとつで」と
張田京師のコメントも浮かなかった。最終リハでは目下売り出し中の
ムエックス(目下6連勝。30日・大井=
マイルグランプリTR出走予定)と併せ馬を敢行。それが功を奏したか。「悔しいレースが続いていたので、起死回生の一発を狙っていた。雨が降ってくれたのも良かったかな」と目を細めた。
このあとは3連覇のかかる
ゴールドカップ(12月24日・浦和)か、JBCス
プリント(11月4日・佐賀)か。いずれにしてもようやく大きな勲章を手にした7歳馬が、さらなる
ステップアップを掲げ、次の
ターゲットへチャレンジしていく。
提供:デイリースポーツ