「
オールカマー・G2」(22日、中山)
秋の復帰戦に臨む
サリエラが18日、美浦Wで最終追い切り。8戦ぶりにコンビを組む戸崎圭を背に息の合った動きを見せた。3番人気に支持された前走の
天皇賞・春は12着大敗。期待されながらここまで無冠で過ごしてきた良血馬が初タイトルを目指す。2年前の当レース2着馬
ロバートソンキーは、美浦坂路4F50秒6の好時計でアピールした。
12着に惨敗した
天皇賞・春からの巻き返しを狙う
サリエラが美浦Wで最終調整。戸崎圭を背に、
マイモーメント(4歳1勝クラス)を3馬身追走。直線入り口で半馬身近くまで詰め寄り、馬なりのまま馬体を並べ、余裕を残して併入した。ゆったりとした動きながらも6F82秒1-37秒5-11秒8と、見た目以上に時計が出ていたのは地力の高さの証しだろう。
レースでは22年6月のデビュー2戦目(1着)以来の騎乗となる戸崎圭も、追い切りでの騎乗は初めて。「乗りやすいし、順調ですね。気持ち良く走らせるイメージでした」と納得の表情。
天皇賞・春での大敗については「前走は気にしていない。久々も問題ないですよ」と好印象を持ったまま挑む。
仕切り直しの一戦を前に、国枝師も不安はない。「前走はテンから気合が良くて(最後に)ガス欠に。この距離の方がいいし、折り合いさえつけば」と前向きに話す。その折り合いについても「(追い切りで)いい感じで走っていた」と問題ないことが確認できた。
唯一の不安は週末の馬場状態。天気予報では、週末へ向けて下り坂。「馬場は良馬場の方がいいね。ポジションを取ることはできるけど、あとは馬場がどうなるか…」。クラブの規定通りなら引退まで残りわずか。一刻も早くタイトルを獲得させたいのが陣営の思いだ。
提供:デイリースポーツ