園田競馬の「第2回兵庫ジュ
ベナイルカップ」は19日、第11Rの1400メートル戦で争われ、
赤岡修次(高知)騎乗の4番人気
ラピドフィオーレ(牡2=田中範)が早めスパートから鋭進し押し切った。同馬は重賞初制覇。管理する田中範師は2019年12月31日の
園田ジュニアカップを
イチライジンで制して以来となる重賞通算59勝目。2着に
キミノハート、3着には
ジーニアスレノンが入った。1番人気のマオリは10着に敗れた。
これが実力だ。
ラピドフィオーレが本領のスパートを駆使してから直線鋭く伸び切って重賞初制覇。発馬を五分に決めると、出たなりで5番手の位置へ。気難しい面を出さずに、道中は気分良く追走。3角手前から一気に進出すると、4角ではもう先頭へ並びかけ、最後は余裕たっぷりに突き放した。2着馬に2馬身差つけての快勝劇だ。
鞍上の赤岡は「3角手前でいつでもかわせるような手応えでした。直線は手前を替えなかったりで、最後は甘くなってしまいましたが、馬がよく頑張ってくれましたね」と絶妙なリードで勝利をたぐり寄せた。
気難しい面を抱えながらも赤岡がうまく制御。前走は4着に敗れたが、デビューから2連勝を記録していたのはだてではなかった。「難しいところはありますが、力は凄くありますね」と赤岡が話すように、集中して走ることができれば能力は一級品。スタッフに腕利きが集う名伯楽・田中範師のもとなら心配は無用と言っていい。今後はさらに進化を遂げた姿を見せてくれるはずだ。
スポニチ