「
オールカマー・G2」(22日、中山)
重賞3勝目を目指す
レーベンスティールが美浦Wでの最終追い切りで申し分ない動きを披露した。先行する僚馬に内から並び掛けると、楽な手応えで併入した。前走の
エプソムCを完勝して迎える秋初戦。さらなる大舞台を見据える充実の4歳馬から目が離せない。
夏の間にひと回り幅の増した肩を大きく振るわせ、滑らかに加速した。美浦Wで追い切った
レーベンスティールは4角を抜けると先行していた
ホウオウカブキ(4歳3勝クラス)の内に取り付いた。併走状態でもムキになることなく、6F80秒2-36秒5-11秒3をマークして計ったように併入した。
田中博師は「ある程度できているところから上昇を狙って負荷をかけ、折り合いや反応を確認しました。うなるほどのものが欲しいと思っていましたが、反応はしていましたね」。及第点といった口ぶりだが、それだけこの馬に求めるものが大きいからだ。
左が勝っているトモの左右の
バランス、折り合いに若干の不安を残している精神面。理想とする完成形にたどり着くにはまだ課題は残る。それでも、少しずつ克服してきた。前走の
エプソムCを完勝しながらも、なお進化の途上だ。
「新馬の頃から心身の幼さがあった馬ですが、着実に一歩ずつ成長しています。
バランスも100点まで行くのはなかなか。でも、そこを目がけてやっています。この夏は肩周り、首が発達しました」と師は説明する。始動戦から結果を残せば、この秋を飛躍の季節につなげられる。
提供:デイリースポーツ