父に大きな勲章を届けるか。
クロフネ産駒の
ママコチャ(牝5、栗東・
池江泰寿厩舎)が、
スプリンターズステークス(3歳上・GI・芝1200m)で連覇に挑む。
クロフネは01年に
NHKマイルCと
ジャパンCダートを制した二刀流の名馬だ。種牡馬としても優秀で
フサイチリシャールや
カレンチャン、
アエロリットなど、多くのGI勝ち馬を輩出している。21年1月に23歳で死亡したが、初年度産駒がデビューした05年から昨年まで19年連続で
JRA重賞制覇を継続中。これは
パーソロンと並んで最長タイの記録で、今年も勝てば単独1位となる。しかし、ここまでの
JRA重賞には延べ3頭が出走して未勝利となっている。
ママコチャは
父クロフネ、
母ブチコ、母の
父キングカメハメハの血統。20年の阪神JF、21年の
桜花賞、22年の
ヴィクトリアマイルを制した「白毛のアイドル」
ソダシの全妹だ。昨年の
スプリンターズSでGI初制覇を果たし、
クロフネ産駒の19年連続
JRA重賞制覇に貢献。その後は3戦未勝利だが、前走の
セントウルSでは57kgを背負って2着に健闘しているので、衰えは全くない。休み明け2戦目で迎える今回、当然ながら好勝負が期待される。
JRAに残る
クロフネ産駒は
ママコチャを含めて6頭のみ。そのうち、現実的にタイトルを狙えるのは
ママコチャと、障害オープンの
ブリヨンカズマの2頭だけだろう。もちろん、エースは
ママコチャ。偉大な父の評価を更に高める連覇を期待しよう。
【
JRAの現役の
クロフネ産駒】五十音順
・
エンドレスロード(牡5、栗東・
高橋一哉厩舎、1勝クラス)
・
バーリンギャップ(牝5、美浦・
萩原清厩舎、2勝クラス)
・
ハギノアトラス(セ8、栗東・
鮫島一歩厩舎、オープン)
・
ブリヨンカズマ(牡5、栗東・
高橋文雅厩舎、障害オープン)
・
ママコチャ(牝5、栗東・
池江泰寿厩舎、オープン)
・
ミエノナイスガイ(牡5、美浦・
上原佑紀厩舎、2勝クラス)