史上4組目の偉業なるか。
ビッグアーサー産駒の
トウシンマカオ(牡5、美浦・
高柳瑞樹厩舎)が、
スプリンターズステークス(3歳上・GI・芝1200m)で父系4代
JRA・GI制覇に挑む。
トウシンマカオは父
ビッグアーサー、
母ユキノマーメイド、母の
父スペシャルウィークの血統。母は
JRAで4勝。半兄の
ベステンダンクは18年の
米子Sと20年の
都大路Sの覇者。同年の
マイラーズCでは
インディチャンプの2着だった。
ここまで19戦7勝。3歳夏からス
プリント路線を歩み、重賞は一昨年と昨年の
京阪杯、今年の
オーシャンS、
セントウルSと4勝を挙げている。GIは4回参戦して2回ある6着が最高着順だが、距離や道悪など敗因は明白。条件さえ揃えば好勝負になっていい。
これまでに父系4代
JRA・GI制覇を達成したのは「曾祖
父グラスワンダー→祖
父スクリーンヒーロー→父
モーリス→仔
ピクシーナイト、
ジェラルディーナ、
ジャックドール」の3組のみ。3代制覇は「祖
父メジロアサマ→
父メジロティターン→仔
メジロマックイーン」「祖
父キングカメハメハ→父
ロードカナロア→仔
アーモンドアイ、
サートゥルナーリア」など数多くあるが、4代制覇となると難易度がグンと上がっている。
トウシンマカオは曾祖
父サクラユタカオー→祖
父サクラバクシンオー→父
ビッグアーサーが全てGI馬なので、勝利すれば史上4組目の父系4代
JRA・GI制覇となる。日本を代表するス
プリント血脈が、改めて脚光を浴びることを期待したい。