秋のG1シリーズがいよいよ開幕を迎える。第1弾は「第58回
スプリンターズS」(29日、中山)。春の推奨馬が4勝、2着2回と好調だった「G1データ王」は過去10年の傾向から5項目、各20点満点のポイント制で勝ち馬を導き出す人気企画。今回トップ評価をしたのは5歳秋を迎え、心身ともに大きく成長を遂げた
トウシンマカオだ。
【
ステップ】
前走で重賞に出走していることが最低条件。今年は全馬がクリアしている。20点満点は最も好相性を誇る
セントウルS組【4・3・1・44】。次いで
安田記念組【2・1・1・6】と、
北九州記念組【2・1・1・19】。ここ2年は
北九州記念組から優勝馬が誕生しているが今年はともに該当馬が不在。
キーンランドC組は【1・1・5・37】で、信頼度は落とすが馬券には絡んでいるので15点。
高松宮記念からの直行組は【0・1・0・1】とサンプルが少ない。
【前走着順】
連対馬20頭中、半数以上の11頭が「前走連対馬」だった。1着馬が【4・2・4・23】で20点満点。2着馬は【2・3・1・20】で15点とする。残る優勝馬4頭は3、4、8、17着だった。3〜9着は10点。まれに馬券に絡んではいるが2桁馬の大逆転は相当厳しいため10着以下は5点。
【性齢】
3歳 【1・2・1・16】
4歳 【3・3・5・23】
5歳 【2・4・1・37】
6歳 【3・0・2・26】
7歳 【1・1・1・22】
勝利数首位で並ぶのは4、6歳(今年出走する6歳は香港調教馬2頭のみ。本データには含まず)。ただ3着内率は4歳の32・4%がトップで20点満点。軸選びは4歳勢を優先したい。最も出走頭数が多い5歳(8頭)は勝率、複勝率でも上位2頭に劣るため15点とする。また牝馬は【3・5・6・46】。昨年も3年ぶりに優勝しており警戒が必要だ。
【馬体重】
中山開催最終週の馬場は
パワーを要求されるコンディション。馬体重500キロ以上の馬は【5・3・1・42】の好成績を収めており20点満点を付ける。同460キロ以下は【0・1・3・20】と未勝利のため10点。どちらにも該当しない馬に関しては15点とする。
【前走脚質】
逃げ馬は【0・1・1・16】と大不振で10点。16年1番人気だった逃げ馬
ビッグアーサーも12着に大敗している。先行馬も【0・7・2・27】と連対はしているものの、勝ち馬は出ていないので15点まで。一方、差し・追い込み馬は【10・2・7・82】と文句なしの20点満点。今年出走する有力どころには逃げ・先行馬が多数いるが、差し・追い込み馬を推奨したい。
【結論】
出走馬で唯一、3項目で満点を取ったのは
トウシンマカオ。王道路線の「
セントウルS組」で「1着」、「差し・追い込み馬」にも該当。前走は自慢の鋭い末脚で重賞4勝目をつかんだ。本格化した実績馬が一気にス
プリント王者に上り詰める。(データ班)
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