5年ぶりの開催となった「馬に親しむ日2024」が9月23日、滋賀県の栗東トレーニングセンター乗馬苑で行われ、
福永祐一調教師=栗東=と
松山弘平騎手=栗東・フリー=がトークショーに出席した。
競馬に興味を持った理由を問われた福永師は「父(洋一さん)が有名な騎手でしたが、最初は競馬に興味はなかった。小、中学生はずっとサッカーをしていて、ぎりぎりレギュラーくらい。何かで一番になりたいという気持ちがあった。実家が向かいの(武)豊さんが華々しい活躍をしているのを見て、自分にもチャンスがあるんじゃないかと思いました(笑い)」、松山騎手は「勉強ができなくて。父親から『勉強しないならジョッキーになれ』と言われて、ジョッキーになれば勉強しなくていいんだと思って(笑い)。それがきっかけで乗馬をやり始めてからは馬に乗るのがすごく楽しくて、ジョッキーになるんだという気持ちになりました」と意外なきっかけを明かした。
200メートルを15秒平均で走る競馬の調教手法「15―15」にちなみ、
ストップウォッチを15秒ジャストで止めることを目指す「15―15体内時計チャレンジ」では、先に挑戦した福永師が14秒83。「勝ったら(福永厩舎の)馬に乗せてください」と臨んだ松山騎手が15秒15を記録し勝利。騎乗依頼を“確約”した。
トークショーの最後には「小さい頃から馬に乗っていないとジョッキーになれないと思うかもしれないけど、今からでも遅くない。競馬の世界で自分が輝けると思ってもらえるなら、ぜひチャレンジしてほしいです」(福永師)、「騎手は本当にやりがいがあっていい仕事ですが、騎手以外にも馬に携わる仕事はたくさんあるので、馬が好きだとか、少しでも興味ある人はぜひ馬の世界に足を運んでみるのも面白いかなと思います」(松山騎手)と、詰めかけたファンと子どもたちにエールをおくった。
スポーツ報知