JRAは9月23日、東京都港区の本部で定例会見を開き、暑熱対策の一環としての札幌、函館の北海道2場同時開催は困難だと説明した。
総合企画担当の植木聡理事は「同時開催となると出走馬房が2000〜3000程度必要の見込みですが、現在は1472馬房しかなく大きく不足しており、別途、大規模な施設が必要です」と説明。北海道浦河郡の軽種馬育成調教センター(BTC)を利用する案もあったが、ハード面の調整が必要かつスタッフの確保、民間の施設利用者との住み分けも難しいとした。
また、新たな調教施設をつくるのは大規模な投資、土地の確保の観点から現実的ではなく、牧場等の外厩から直接レースを使うのは公正競馬、防疫、情報確保の面から厳しいと説明。北海道開催の時期拡充については「既に6月前半から9月上旬まで開催しておりますので、これを前後にさらに伸ばすのは暑熱対策として有効ではないと思っております」との見方を示した。
スポーツ報知