「
日本テレビ盃・Jpn2」(25日、船橋)
3番人気の
ウィリアムバローズが会心の逃げで交流重賞初制覇を決めて「第24回JBCクラシック・Jpn1」(11月4日・佐賀)への優先出走権をゲットした。1番人気の
ウシュバテソーロは中団から猛然と追い込んだものの、1馬身差届かず2着。3着に4番人気の
メイショウハリオが入り、先行した2番人気の
デルマソトガケは粘りを欠いて5着に敗れた。また、4着に入った5番人気の
ナニハサテオキが「第45回
浦和記念・Jpn2」(11月20日・浦和)の優先出走権を得た。
好スタートから迷いなしの主導権を奪った
ウィリアムバローズのスピードが止まらない。逆に4角手前では後続との差が広がった。勝負の直線。追走した馬が離れて行く中で伸びてきたのは
ウシュバテソーロだった。それでもまだ余裕があった。ものすごい勢いで追い込んできた“世界の脚”を1馬身封じたところがゴールだった。
「返し馬から行きっぷりが良く、先生とも話して行けるなら行こうと思っていました。イメージ通り」と坂井瑠はしてやったり。「最後は(
ウシュバテソーロが)来るだろうと思っていたけど、直線を向いても反応が良かったので、これならしのいでくれると思ってました」と心地良い汗をぬぐった。
重賞は1月の東海Sに続いて2勝目。6歳にしてメキメキと頭角を現してきた愛馬に上村師も「最後は二枚腰を使ってくれました。あれがこの馬のいいところ」と胸を張った。JBCクラシックへの権利は取ったが「これから考えます。もちろん、選択肢の中にはあります。チャンピオンズC(12月1日・中京)とね」と笑顔。遅咲きの新星が満員のスタンドを沸かせた。
提供:デイリースポーツ