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スプリンターズS追い切り(25日・美浦トレセン)
秋のG1シリーズ開幕戦、第58回
スプリンターズS(29日、中山)の追い切りが25日、各地で行われた。「考察」担当の坂本達洋記者は
トウシンマカオの上昇度に着目した。
昨年の覇者
ママコチャをはじめ、実績のある関西馬から勝負気配の漂う外国馬まで目移りしてしまう追い切りチェック。馬トク取材班が1位の「G」評価にした
サトノレーヴは、美浦・Wコースでの1週前の猛時計(5ハロン63秒3―11秒2)、そして今週の坂路での意欲的な併せ馬は体調の良さを感じさせるものだった。しかしそれ以上に目を引いたのは
トウシンマカオの上昇度だ。
前走の
セントウルSから中2週と間隔が詰まっているため、1週前は美浦・坂路を単走でさらっとした内容。菅原明騎手が手綱を執った最終追い切りは、Wコースで僚馬を1馬身半追走する形から、6ハロン84秒4―11秒6の馬なりで半馬身先着でフィニッシュ。高柳瑞調教師は「それほど強い負荷を求めなかった。調整程度」と本番に疲れを残さない意識の仕上げを強調していたが、鞍上が持ったままでグイグイと伸びた迫力に見とれてしまった。
G1の共同会見後、菅原明騎手を追いかけて直撃した。前走の
セントウルSの1週前、当週の追い切りの感触では「まだ少し重たさを感じていた」という。それでも2着の
ママコチャに半馬身差をつけたのだからお見事だ。気になる手応えについて鞍上は「使った上積みはあると思います。前走より良さそう」と歯切れ良く教えてくれた。さらに上のパフォーマンスを見込んで、重めの印を打つつもりだ。(坂本 達洋)
スポーツ報知