“三度目の正直”で悲願の
ビッグタイトルを――。開業6年目の深山師が
ウインマーベルでG1初制覇を狙う。ここまで同厩舎が挙げた重賞4勝はいずれもこの馬による勝利。「開業して間もないうちに重賞を勝たせてくれた馬で、こうしてG1でもチャンスがあるところまできているので。次、これくらいの馬にいつ出合えるかも分からないですし、こんなチャンスはめったにない。ぜひ獲りたい思いはあります」と自然と言葉に力がこもった。
マーベルにとって、今回がG15度目の挑戦。
スプリンターズSは3年連続の出走となる。3歳時の22年には2着に好走。昨年は6着に敗れたが、出遅れながらポジションを取りに行く積極的な競馬で見せ場をつくった。「(去年は)悲観する内容ではなかった」と師。近走は課題だったスタートも安定。「普段の練習からゲートで後ろのトモがじっとしていられないところがあったけど、練習を重ねるにつれてどっしり立っていられるようになった」と手応えをつかんでいる。
デビュー時から期待が高かった一方で、初勝利を挙げたのは6戦目。「ブリンカーを着けてからガラッと変わってきた。当初はスピードセンスが良い馬だと思っていたけど、ここにきて勝負根性も出てきた。だいぶ気合が入ってきたのかな」。実戦を重ねるごとに力も蓄えてきた。今年に入って重賞2勝をマーク。5歳秋を迎えて充実ムード漂う
ウインマーベルが、今度は厩舎初のG1タイトルをもたらす。
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