週末の中山は雨予報だ。それも金曜からずっと傘マークが並んでいる。ここまで高速決着が続いている中山芝だが、
スプリンターズステークス(3歳上・GI・芝1200m)はさすがに……。そこで道悪を前提に浮上する馬を紹介したい。
結論から言えば、シンプルに逃げ有利だ。まずは道悪(重〜不良)だった過去2回の
スプリンターズSを振り返ろう。04年は5番人気の
カルストンライトオが逃げ切り。最後方から追い込んだ2番人気の
デュランダルに4馬身差をつける圧勝だった。続く07年は3番人気の
アストンマーチャンが逃げて、危なげなく押し切り。2〜3番手で運んだ
サンアディユと
アイルラヴァゲインがそのまま2着、3着に粘り込んで、3連単は1万5960円の好配当となった。このように道悪の
スプリンターズSは逃げ有利の傾向が出ている。
では、中山芝1200mの道悪の傾向はどうか。20年以降の中山芝1200m、道悪(重〜不良)、16頭立ての10鞍を参考にすると、やはり逃げ馬が[2-1-4-3]の勝率20%、複勝率70%の好成績だ。また、枠順別の成績にも注目。1〜3枠が[7-5-5-43]と好成績の一方、6〜8枠は[0-3-3-54]と1頭の勝ち馬も出ていない。つまり、明らかな内枠有利となっている。
以上のことから、注目馬は
ピューロマジック。理想はもう少し内目の枠だったが、10番枠なら許容範囲だろう。このメンバーでも楽にハナを切れるスピードがあるので、押し切りを期待したい。相手には内枠から
ウインマーベル、
ナムラクレア、
ママコチャ、
マッドクールの4頭。