スマートフォン版へ

史上唯一の毎日王冠連覇 オグリキャップとイナリワンの壮絶な叩き合い

  • 2024年10月01日(火) 07時00分
 「伝説のラストラン」となっている90年の有馬記念など、多くの名勝負を繰り広げたオグリキャップだが、GI以外にも印象に残るレースは数多くある。中でも89年の毎日王冠は息詰まる熱戦だった。人気のGIウイナー2頭の叩き合いで写真判定に持ち込まれた一戦を振り返る。

 前年の4歳時、オグリキャップは当時のJRA重賞連勝記録となる6連勝で毎日王冠を制した。そして翌年の5歳時も秋初戦のオールカマーを快勝してから毎日王冠に向かった。単勝は1.4倍の圧倒的1番人気。2番人気は前走の高松宮杯を制したメジロアルダンで2.9倍。3番人気は天皇賞(春)宝塚記念を連勝中のイナリワンで9.0倍。多くのファンは連覇を信じていたが、そう簡単には事が運ばなかった。

 レースは大方の予想通り、レジェンドテイオーの逃げで幕を開けた。3番手にメジロアルダンオグリキャップは中団。イナリワンはこれをマークするような位置取りとなった。迎えた直線、メジロアルダンが手応え良く先頭に並びかける。大外からオグリキャップ。この2頭の真ん中からイナリワンが脚を伸ばす。残り100mで3頭の馬体が並んだが、勢いはGI馬の2頭が上だ。内のイナリワンと柴田政人、外のオグリキャップと南井克巳。壮絶な叩き合いは僅かにハナ差、オグリキャップと南井克巳に凱歌が上がった。

 オグリキャップは次走の天皇賞(秋)スーパークリークの2着に敗れたものの、マイルCSバンブーメモリーとの激闘を制し、2つ目のGIタイトルを獲得。そこから連闘で挑んだジャパンCでもホーリックスからクビ差の2着となり、多くのファンを熱狂させた。一方のイナリワン天皇賞(秋)で6着、ジャパンCで11着と崩れたものの、有馬記念で復活のGI・3勝目。この年の年度代表馬に選ばれることとなった。

※文中の年齢表記はレース当時の旧齢表記になっております。

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す