秋のGIシリーズの幕開けを告げる電撃戦。中山競馬場芝1200mコースは外回りコースの奥深いところからスタートしてなだらかな下りが続く難コース、どうしてもペースが速くなるが、ゴール前には急坂が待ち構える。スピードの絶対値がモノをいうコースで、新潟競馬場で行われた2014年を除く過去10年間で1番人気は[5-0-2-3]。3番人気以内は[9-5-2-14]と比較的平穏傾向だ。
◎
ナムラクレアは昨年の3着馬で、今春の
高松宮記念2着馬。小倉2歳Sの勝ち馬だから晩成ということはないだろうが、長くス
プリント路線を牽引してきた1頭だが、1番人気を背負った昨年のレースは厳しいマークにあってしまった。前走の
キーンランドCは終始、馬場の悪いところを通らざるを得ないような競馬になり、それでも最後はインから抜け出そうかというシーンもあったが、ラチと接触するようなシーンもあって失速してしまったが、人気の呪縛から逃れられそうな今回、改めて期待したい。
〇
マッドクールは昨年の2着馬で、今春の
高松宮記念優勝馬。先行力と加速力、そして粘り強さが武器で、国内1200m戦は[5-1-1-1]。不可能な大敗を喫した昨年夏の
CBC賞以外は崩れていない。今回は香港遠征からの帰国初戦となるが、春の
高松宮記念も香港遠征からの帰国初戦だったことから大きなマイナスにはならず。昨年の2着馬だからコース、斤量にも不安はない。
▲
サトノレーヴは2024サ
マースプリントチャンピオン。新馬戦に間に合わず3歳春のデビューとなり、その後も2度にわたる長期休養を余儀なくされているが[7-1-0-1]とA級のスピード能力を証明している。前走の
キーンランドCは16kg増でデビュー以来最高の548kg。それでいて、開催後半の洋芝で1分7秒台を記録した。中山競馬場芝1200m戦は[2-0-0-0]だ。
△
ママコチャは昨年の優勝馬。前走の
セントウルSは休み明けで馬体重が10kg増。有利とは言えない外枠から、やや力みながらの追走だったが最後の直線で1度は先頭に躍り出た。最後は屈したが57kgを背負っていただけに評価を下げる必要はない。
△
ルガルは
高松宮記念1番人気。今回は、それ以来のレースだがあの1戦だけで見限れない。
高松宮記念3着△
ビクターザウィナーも侮れない。追い込む馬の中からはス
プリント戦2度目となる△
オオバンブルマイか。