今秋もG1予想企画「展開王」が登場。数多くある予想
ファクターの中から、展開面にスポットを当てて勝ち馬をあぶり出していく。電撃の6F戦「
スプリンターズS」を担当するのは、昨年当コーナーで6番人気2着の
マッドクールを推した東京本社・鈴木悠貴記者。枠の並び、馬場状態にも目を向けながら導き出した本命は、絶好位を取れそうなあの先行馬だ。
当たり前だがス
プリント戦は走る距離が短い。だからこそ実力が拮抗したG1では“枠”の要素が結果に大きく影響する。過去の結果を見れば歴然。過去10年で1〜4枠が7勝を挙げているのに対し、5〜8枠は3勝。21年10番人気
シヴァージ3着(1枠1番)、22年8番人気
ジャンダルム1着(1枠2番)など、ほとんどの高配演出馬は内枠で、ロスなく運ぶことのメリットを示している。
しかも今年は内枠断然、そして先行有利に拍車をかける要因が2つもある。一つは馬場。
スプリンターズSと同舞台(中山芝1200メートル)の先週土曜
カンナSで1分7秒2という驚速2歳レコードタイムが出たように芝の状態は絶好。簡単には前が止まらない。
もう一つは
ビクターザウィナーの存在。スタートが速い上にハナ争いをしてきそうな馬は皆無。ならば労せず先手を取ってマイペースに持ち込むだろう。高速馬場でゆったりした流れ。勝負になるのは前・内を取れる馬だけだ。
1枠2頭は差し馬。4番
エイシンスポッターもテンが遅いことを考えると、好位のラチ沿いを回れるのは2枠3番◎
ウインマーベル。1400メートルがベストのイメージがあるが、昨年
阪神Cでは最初の3F33秒1の
ハイラップを楽に5番手で追走できており、先行力&ス
プリント適性は疑いようがない。おととし2着、昨年は出遅れて6着に敗れた悔しい舞台。“ウイン”ニングポジションから三度目の正直だ。
スポニチ