ダートのハンデG3「第28回
シリウスS」が28日、中京競馬場で行われた。トップハンデ59・5キロの
ハギノアレグリアスが1番人気
オメガギネスを差し切り、当レース史上初の連覇を飾った。
四位洋文師(51)は
関屋記念(
トゥードジボン)に続く今年
JRA重賞2勝目で通算4勝目。鞍上の
岩田望来(24)は今夏のフランス武者修行から帰国して重賞初V、今年の
JRA重賞は
鳴尾記念(
ヨーホーレイク)に続く4勝目。人馬ともに勢いに乗り、秋の大舞台を目指す。
1年前から1キロ増のトップハンデ、阪神からの舞台替わりも関係なかった。59・5キロを背負った
ハギノアレグリアスは最内枠からロスなく立ち回り、直線先に抜け出した
オメガギネスをゴール手前で捉えた。7歳になったパートナーにとっては1年ぶりの美酒。岩田望は馬上で何度も
ポンポンと首筋をなでて、ねぎらった。
当レース史上初となる連覇に導いた鞍上は「最近いい競馬ができていなかったので、先生(四位師)からも思い切って勝ちにいこうと話していた。馬の状態も良かったし勝てて良かった」と笑顔。見届けた四位師は「頭が下がりますね。ジョッキーがうまいこと乗ってくれた」と後輩騎手の手綱さばきを絶賛した。
道中は人気の
オメガギネスを徹底マーク。好位のインで流れに乗った。「枠も隣でしたし、多分ハナの後ろを取るだろうなと。理想通りの形になってくれた」と読み通りの展開。ラ
イバルより0・5キロ重いハンデだったが、最後は競り勝った。「最初ハンデが出た時に59・5キロはどうかなと思いましたが、吹き飛ばすぐらいの力を出し切ってくれた。本当に凄い馬だなと思います」とパートナーを称えた。
先月21日に2カ月間のフランス武者修行を終え、帰国後の重賞初V。「日本だと依頼ももらえますが、向こうだとなかなかもらえない。一頭に乗れるありがたみを感じています」。重賞舞台でチャンスをしっかりものにした。さらに「秋のG1も始まるので、そこでいい結果を出せるように頑張ります」と意気込む。パートナーの今後は未定ながら、見据えるのはもちろんG1タイトル。7歳のベテランと若手のホープが勢いに乗り、大舞台に羽ばたく。
ハギノアレグリアス 父
キズナ 母タニノカリス(母の
父ジェネラス)17年4月27日生まれ 牡7歳 栗東・四位厩舎所属 馬主・日隈良江氏 生産者・北海道新ひだか町の岡田スタツド 戦績20戦8勝(重賞3勝目) 総獲得賞金2億5758万9000円 馬名の由来は冠名+喜び(スペイン語)。
スポニチ