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シリウスS・G3」(28日、中京)
古豪の意地を見た。5番人気の評価に甘んじた昨年の覇者
ハギノアレグリアスが、阪神開催の前回に続きトップハンデをはねのけて見事に連覇。勢い盛んな年下のラ
イバルたちをものともせず、7歳馬が貫禄を示した。
徹頭徹尾、勝ちにこだわった。前走の平安Sが後方からの競馬で7着に終わったこともあり、「1角でハナを取るつもりでもいい」と四位師が提案したのは先行策。5、6番手から
オメガギネスをマークしながらレースを進めると、抜群の手応えで直線へ。いったんは突き放されそうになるも、鞍上のステッキに応えて再び力強くス
トライドを伸ばし、残り30メートルで差し切った。
会心の騎乗に岩田望は、ゴール後に左右の拳で交互に
ガッツポーズ。「レースは理想通りの形。ハンデも吹き飛ばすぐらいの力を馬が出し切ってくれました」と頬を緩め、騎手時代に名手として鳴らしたトレーナーは「ジョッキーがうまいこと乗ったよ」と手綱さばきを褒めたたえた。
昨年は勝利後、チャンピオンズCへと歩を進めた。鞍上は「この走りを見ると年末が楽しみ」と期待を込めるが、四位師は「様子を見てから。まずはいっぱいおいしいものを食べさせてあげたい」と笑った。衰え知らずの7歳。ビッグレースでも健在ぶりを見せてくれるだろう。
提供:デイリースポーツ